手を携え、薬局・薬剤師の展望を拓こう―若手薬剤師諸君への呼びかけ

手を携え、薬局・薬剤師の展望を拓こう―若手薬剤師諸君への呼びかけ
一般社団法人 次世代薬局研究会2025代表・藤田道男

医薬品医療機器等法(薬機法)改正の議論を続けていた厚生労働省・厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会の議論が昨年末に終了、同部会の報告書をもとに薬機法改正案が次期通常国会に提出される運びとなっています。
薬機法改正の方向については、各媒体を通じて報道されており、本研究会でも折に触れて発信していますので、重複は避けますが、薬局機能・薬剤師業務のあり方を大きく左右することは間違いありません。
ただ、法律はあくまでも実態に照らした最低限の行為を規定するものであり、薬局・薬剤師の対応としては薬機法改正を出発点と捉え、あるべき薬局機能や薬剤師業務のあり方を深化させる必要があります。

若手薬剤師部会発足へ
このため、一般社団法人 次世代薬局研究会2025は、昨年から開催してきた若手薬剤師・薬学生によるグループ討論を踏まえ、「若手薬剤師部会」を設立することを理事会決定いたしました。2月10日に開催する第3回会合で正式に発表いたします。
過去2回の会合では、参加した若手薬剤師それぞれが抱いている現状認識や今後の展望について意見交換し、それを踏まえて薬局とは?薬剤師とは?の基本認識を深めました。3回目は薬局・薬剤師が拠って立つ基盤は何か?について社会保障制度、調剤、多職種連携、地域包括ケアシステム等について議論を深めます。
薬機法が改正されるとはいえ、調剤や医薬分業の概念の整備はなお不十分です。このため患者は薬局で調剤する意味を十分に理解しているとは言い難い状況にあります。かかりつけ薬剤師・薬局の推進についても利用者(患者)が薬剤師を選択できるような評価ポイントが不明確なまま進められています。同時に現場における対応にも反省すべき点があると言えるでしょう。
医療は「患者と医療者の協働作業」と言われますが、患者が評価できるような情報開示がなされているかどうか。確かに処方箋に基づく薬物療法に関して、患者側から理解しにくい側面はありますが、薬局・薬剤師は一層の情報開示と「見える化」によって薬剤師と患者との「協働」を共有する努力が必要です。
次世代薬局研究会2025が立ち上げる「若手薬剤師部会」はそうした問題を掘り下げ、薬局現場における行動指針として提言する方針です。(※若手薬剤師は年齢で区分しておりません。「自称?若手」も歓迎です)
年度内は4回シリーズで終了しますが、新年度も引き続き開催いたします。今回、参加できなかった方々もご期待ください。

経営者・管理者部会、管理栄養士部会も立ち上げへ
また若手薬剤師部会のほか、薬局経営者・管理者部会、薬学生部会、管理栄養士部会、薬学教員部会等も立ち上げ、健康サポート、多職種連携時代に対応する横断的人財育成に取り組むことにしています。それによって職種間、階層間の垣根を越えた一体感の醸成とモチベーション向上につながることが期待されます。そのことが地域生活者・患者から真に支持される存在に生まれ変わる第一歩と確信しております。
薬局・薬剤師のあり方が大きく変わろうとしている今日、薬局・薬剤師が地域において確固たる存在価値を示すことができるよう、手を携えてともに前進しようではありませんか。皆様のご参加をお待ちしております。